2013年7月6日土曜日

自己愛とイデオロギー

自己愛という概念とイデオロギーの関係について論じてみたい。
自己愛傾向の強い人は名前と矛盾して自分に対しても他人に対しても「愛」がない。
つまり親から「大切にされていた」「自分の気持ちをわかってもらえていた」経験がないために、「愛」を知らずに育ってしまった人たちである。
非自己愛の人は親からの「愛」を知って育ったため、自分も他人も愛する事ができる。

この概念とイデオロギーの関係である。
非自己愛のイデオロギー
 保守主義

自己愛のイデオロギー
 共産主義
 ファシズム
 新自由主義

非自己愛の保守主義は「家族愛が強い」。
そのため、祖先に対する愛情も強い。
そうすると万世一系の天皇に対しても、愛着と尊敬の念を有する。
自分も他人も尊重するので、人をこき使ってまでとか、騙してまでお金を稼ごうとはしない。
だから、大金持ちはほとんどいないが、他人の役に立ちたいという気持ちももっているため、それなりにお金を稼ぐ事ができるため、中産階級に所属する事が多い。
自分の人生にある程度満ち足りているため、日本の場合平時には「サイレントマジョリティ」となりやすい。
しかし有事には、「家族を守るため」に立ち上がる。
明治維新の志士には保守主義者が多い。
現在保守主義者が日本全国で活動を開始している。

自己愛傾向の共産主義者が一番嫌いなのが「保守主義者」である。
家族仲良く幸せそうに暮らしている人を見ると「得られなかった親の愛」を思い出し、はらわたが煮えくり返るほど妬みの感情が沸き、攻撃したくなる。
その究極の手段が「革命」である。
自己愛の人たちは嘘をつくことも騙す事も何の良心の呵責を感じる事はない。
自己愛の人たちにとって、他人は自分の一部である。
自分の一部である他人を傷つけても、痛くも痒くもない。
「金持ち」を憎んでいるため、あえてお金は稼がない。
そのため、お金を使わない戦いが好きである。
つまり、謀略、情報戦である。
この人たちは普段劣等感の固まりであるため、権力を握ったときの横暴ぶりは最高である。
他人は自分の一部なのでいくら殺しても、まったく気にならない。
そのために大東亜戦争は起こされ、多くの人が死ぬ事になった。
本当に許せない人たちである。
そのくせ、未だに「反戦」「平和」「人権」という自分たちが一番できないことを主張している。
一番人権を蹂躙し、一番多くの人を殺しておいて、嘘をつくな!
もし共産主義者を名乗るなら、まず全世界の人に謝罪しろ!

次に自己愛のファシストは、ヒトラーが典型的である。
現在金正恩がその後を追おうとしている?
独裁者とそれを取り巻くエリートが、国民を騙し、独裁者を偶像化し、そして常に敵を作って国民を支配し続ける。
誇大的な偶像はまさに「自己愛」である。
しかし、平和な状態はファシストにしては脅威である。
敵がない状態は「正体がばれる」最大の危機なのである。
だから、常に敵を作っている状態が続くので、いつかはその敵に滅ぼされる。

最後に自己愛の新自由主義者である。
この人たちは「お金が全てである」。
「愛」の存在を認めていないので、「世の中にお金で買えない物はない」と信じている。
自分以外の人は、こき使ってお金を稼がせるか、お金をむしり取るか、だまし取るものと考えている。
大企業の経営者、金融で儲けるヘッジファンドの人、シカゴ学派の学者などが当てはまる。
人を人と思っていたら、大金を稼ぐことはできない。
自由貿易を推進している人は、「自分さえ儲かれば良いので、他国の文化が破壊されようが全く気にしない」。

自己愛の人たちは非自己愛の人の気持ちはさっぱりわからないが、同じ自己愛の人の気持ちは良く分かる。
だから、共産主義者は新自由主義者の気持ちがよくわかる。
お金持ちは自分と同じ「愛のない人たち」だと思っている。
共産主義者は経営者や管理職の人たちが全員新自由主義者だと勘違いしている。
保守主義の小金持の経営者や管理職の人たちが実は「愛のある優しい人たち」であることを理解できないが、何となく見ていてむかつくので、共産主義者が権力を握るとそれらの人たちを新自由主義者共々殺してしまう。
それがスターリンの粛正や毛沢東の文化大革命、ポルポトの大虐殺である。

ファシストと共産主義者はなぜかお互い嫌い合うが、やっていることはほとんど同じである。
自己愛の人たちは自分に似ているからと言って仲が良くなる訳ではない。
逆に張り合ってしまうのかもしれない。

いずれにしても、自己愛のイデオロギーは自分も他人も破壊する。
誰も幸せにすることはない。
自分も他人も愛する事ができないのはとても不幸なことであるが、このような人たちが社会で権力を握ると大変なことになる。

今こそ保守主義者が立ち上がり、自己愛のイデオロギーを根絶はできなくても、その影響力を最小限度に抑えよう!
安倍首相は保守主義者の筆頭である。
安倍首相はおそらく首相の座を降りるまで、暗殺の対象になりうる。
皆で安倍首相を守ろう!

 

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