2013年9月1日日曜日

橋本龍太郎も認める1997年の消費増税失敗

今は解散した新党きづなの内山晃議員の代表質問の抜粋です。
前回の1997年の消費増税の時の教訓をコンパクトにまとめていて分かりやすいです。

1997年、消費税を3%から5%に上げたのは自民党の橋本龍太郎総理です。税率を上げて税収は上がったのか。消費税率を上げたことで個人消費や民間投資は落ち込み1998年の実質経済成長率はマイナス1.8%と2度目のマイナス成長を記録しました。その結果、消費税・所得税・法人税の3つ合わせての税収は消費税を上げたにもかかわらず、ほぼ消費増税分に近い3兆8千億円も減ってしまったのです。結局消費税増税をしても税収は上がらずプライマリーバランスは更に悪化し、赤字が膨らんだ事実があります。この増税は財政の悪化だけではなく、国民の生活を苦しくさせました。消費税の滞納額は97年から98年に4割も増えました。税金を払えずに様々なものを差し押さえられ廃業する個人商店や立場の弱い中小零細企業がバタバタ倒産したのです。98年は金融危機もあり、自殺者はこの年初めて3万人を超えました。緊縮財政と増税を進めた橋本総理は3年後「私は97年から98年にかけて緊縮財政をやり、国民に迷惑をかけた。私の友人も自殺した。本当に国民に申し訳なかった。これを深くお詫びしたい」と国民に謝罪しています。デフレ下での増税は古今東西成功したためしはありません。恐慌のトリガーをひく大変危険な施策です。


ついでに自民党伊藤達也衆議院議員のHPからの引用です。

橋本龍太郎元首相は、2001年4月自民党総裁選の立会演説会で、97年に首相として実施した消費税増税(3%から5%への引き上げ)について以下のように述べました。

「バブル崩壊後の長期の不況を脱することができない、そして国民の皆様に不安と苦しみを与えることに、政治の責任を感じています。

振り返ると私が内閣総理大臣の職にありましたとき、財政の健全化を急ぐあまりに、財政再建のタイミングを早まったことが原因となって経済低迷をもたらしたことは、心からお詫びをいたします。

そして、このしばらくの期間に、私の仲のよかった友人の中にも、自分の経営していた企業が倒れ、姿を見せてくれなくなった友人も出ました。予期しないリストラにあい、職を失った友人もあります。こうしたことを考えるとき、もっと多くの方々がそういう苦しみをしておられる。本当に心の中に痛みを感じます。」

これらの事実を知っていて来年の消費増税を今回の集中点検会合で勧める人達って、日本を滅ぼしたい人?それとも単に勉強不足の人を呼んだだけ?ただのガス抜き会合だった?

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